テンプレート:継続中の作品 テンプレート:漫画 『聖闘士星矢 エピソードG』(セイントセイヤ エピソードジー)は、『聖闘士星矢』を原作とした外伝漫画作品。原案は『聖闘士星矢』原作者である車田正美、漫画は岡田芽武が担当。車田が自分の作品を他の作家に任せた最初の作品でもある。
秋田書店の雑誌『チャンピオンRED』にて2003年2月号(2002年12月19日)より連載中。
概要[]
『聖闘士星矢』の前段階のエピソードに当たる漫画作品。
『聖闘士星矢』で絶大な人気を誇る黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちの活躍が描かれている。主人公は獅子座(レオ)のアイオリア。
作中の敵は神そのものであるティターン神族。アイオリアを始めとする黄金聖闘士たちはティターン族に立ち向かい、傷つきながらも勝利していく。原作に比べ技の描写がかなり派手であり、原作『聖闘士星矢』に繋がる台詞や、その主人公星矢、また他の登場人物達も所々に描かれている。
あらすじ[]
教皇に扮した双子座のサガがアテナ殺害を目論み、それを阻止せんとした射手座のアイオロスが聖域を追われてから約6年後。冥府に封印されていたティターン神族が復活し、地上を支配するため、かつて世界の全てを支配していた大神クロノスを復活を目論んで聖域を侵攻する。この未曾有の危機に際し、獅子座のアイオリアら黄金聖闘士が立ち向かう。黄金の少年たちと最大最強の神、空前の闘いの幕が切って落とされた。アイオリアが13歳の頃の物語である。
登場人物[]
声優は『チャンピオンRED』2007年4月号特別付録スーパーサウンドドラマCD、及び単行本第11巻の初回限定特装版特典ドラマCDによるもの。
黄金聖闘士[]
各人の基本設定は黄金聖闘士を参照。
- 獅子座(レオ)のアイオリア(声:下野紘)
- 技:雷光電撃(ライトニングボルト)、雷光放電(ライトニングプラズマ)、雷光電牙(ライトニングファング)、光子破裂(フォトンバースト・「光子発動(フォトンインヴォーグ)→宇宙開放(コスモスオープン)→光子疾走(フォトンドライブ)の状態を経て放つ技」)
- この物語の主人公。13歳。6年前の兄である射手座の黄金聖闘士・アイオロスの反逆事件を境に逆賊の血を引く者として、その存在は心無い者や熱心な女神崇拝者達から忌むべきものとされた。逆賊と貶められた後も偉大な闘士であった兄の教えを信じ、献身的な従者のガランやリトスに支えられながら、幾多の戦いの中で誇り高き女神の聖闘士として成長していく。神を滅ぼす雷(ケラウノス)の力を有する。また母国のギリシア語以外にも、英語と日本語、片言ながら北京語を話すことができる。無用なトラブルを避けるために髪を赤く染めている。
- 牡羊座(アリエス)のムウ
- 技:結晶障壁(クリスタルウォール)、星明識廷(スターライトエクスティンクション)、銀河革命(スターダストレボリューション)
- 聖域から遥か遠く離れた秘境・ジャミールで聖衣の修復を手がけている異能者。訳あって過去何度かの聖域からの招集を聖衣の修繕を理由に全て辞退している。ティターン十二神・漆黒のヒュペリオンとの緒戦で傷付いた獅子座聖衣の修復をジャミールを訪れたアイオリアから依頼されるが、一旦は断わる。しかし来襲したティターン十二神・次元のイアペトスとの戦闘後、傷付いた自分を労わるアイオリアの慈しみの心を知り聖衣の修復を快諾、獅子座聖衣を蘇らせた。後に最終決戦の地・刻ノ迷宮にただ一人乗り込んだアイオリアのもとに自らの能力で援軍の黄金聖闘士達を送り込んだ。敵に決して弱みを見せない強い精神力の持ち主でもある。
- 牡牛座(タウラス)のアルデバラン
- 技:威風激穿(グレートホーン)
- 神話の怪物ヒュドラの不死身の首を砕くほどの剛力と精密なまでの的確に打ち抜く拳を誇る聖闘士。心に思ったことを素直に言動に表す性格で、周囲の悪評に惑わされずアイオリアを友と認める。また、その仲間と正義を想う揺ぎ無い想いにより、アイオリアとシュラの心に変化をもたらした。黄金集結時に五老峰・ジャミールから離れられない老師やムウの欠席する旨の書状を引き受けている事や、破損したムウの住居の修繕をする等、仲間(黄金)達に対しての人柄の良さを感じられる。
- 蟹座(キャンサー)のデスマスク
- 技:魂魄分離(こんぱくぶんり)、積尸気冥界波(せきしきめいかいは)
- 力のみの闘いを好み、女神の聖闘士でありながら自らを邪悪だと言って憚らない心の壊れた男。どんな人間を殺しても動じない強い心こそを自分の強さの源であると考えている。たとえ邪悪な力でも力ある者が支配する世界が正しいのだと信じ、そのために教皇の正体が成り変ったサガだと知ってもその力を認め敢えて忠誠を誓う。アイオリアのことを薄汚い血族と罵り、従者のリトスを足蹴にするなど非情で傲慢な性格の持ち主。
- 乙女座(バルゴ)のシャカ
- 技:オーム、カーン、天魔降伏(てんまこうふく)、天舞宝輪(てんぶほうりん)
- 最も神に近いと言われる男。その聡明さゆえ、教皇の相談役のような役目も果たしていた。アイオリアの動向に興味を持ち、彼の従者のガランが敵の呪いを受けてアイオリアに襲い掛かった際にも突然現れ、彼を試すような言動をした。後に邪悪を封じるため涅槃堂にこもった無防備状態の自分を、兄の仇ということでいつ見捨ててもおかしくないアイオリアが命がけで守り抜いたことにより友として彼を守り抜くことを誓う。その誓いどおり最終決戦の地で二神相手に大苦戦するアイオリアに助力し彼を勝利に導いた。その際、ティターンに「別次元の神力を有している」とさえ言われるほどの力を見せつけた。
- 蠍座(スコーピオン)のミロ
- 技:真紅光針(スカーレットニードル)赤色巨星(アンタレス)
- アイオリアに対して逆賊の血を引く者として強い警戒心を抱いているが、邪悪なデスマスクなどとは違い過去の英雄に対しては敬意を払うなど礼を重んずる戦いをする正統派の黄金聖闘士。アイオリアを「馬鹿猫」呼ばわりし、アイオリアはミロを「サソリ野郎」と呼ぶような剣呑な間柄だがアイオリアはミロの聖闘士としての器量は認めている(似たもの同士であるため直ぐ喧嘩になってしまう)。傷つき弱り切ったアイオリアに対し「そんなお前の姿を俺は見たくない」と言うなど、ツンデレ的な発言もしている。水瓶座のカミュは親友であり、カミュのために色々動くことが多い。後にアイオリアの援軍として最終決戦の地へ馳せ参じる。
- 山羊座(カプリコーン)のシュラ
- 技:聖剣抜刀&聖剣乱舞(エクスカリバー)、超絶飛翔(ジャンピングストーン)、二刀聖剣(ダブルエクスカリバー)
- 全てを斬り裂く手刀の使い手。アイオロスを逆賊として討ちながらも尚、彼を偉大な闘士として敬い、アイオロスに代ってアテナを守ることを誓っている。最後に対峙したときの様子からアイオロスの逆賊扱いに疑問を抱いたため、サガの不完全な幻朧魔皇拳によって半ば洗脳され、その副作用で戦いの最中に悪鬼と化すところを、突如現れたサガの善の心により悪鬼状態が解除され、小宇宙が浄化されたことによりティターン十二神・星漢のクレイオスを退けることに成功する。
- 水瓶座(アクエリアス)のカミュ(声:緑川光)
- 技:氷輪(カリツオー)、極小氷晶(ダイアモンドダスト)、氷結唐櫃(フリージングコフィン)、極光処刑(オーロラエクスキューション)
- 氷の闘技の実力者。如何なる事態でも感情に流されず、闘いの最中でも常に状況に対して冷静に対処することを良しとする。
- 魚座(ピスケス)のアフロディーテ
- 技:王魔薔薇(ロイヤルデモンローズ)、黒鋸薔薇(ピラニアンローズ)、紅血薔薇(ブラッディローズ)
- 十二宮最後の双魚宮の番人として、どんな力にも属さず教皇の間を守ることを使命とする。美しい闘いを信条とし、美を持つ者こそが力と勝利を得られると信じている。美を持たない、または汚すものには冷徹だが、教皇の作戦を邪魔したアイオリアを糾弾しつつも回復させ先に行かせるなど情のある一面も見せている。また心中とはいえアイオリアを認める発言もしている。
- 天秤座(ライブラ)の童虎
- 200年以上前の聖戦を闘い抜いた伝説の聖闘士。使命のために常に五老峰に座し、聖域の招集には応じていない。五老峰より自分の幻影や天秤座の聖衣を飛ばすことによってアイオリアの危機を救う。
- 双子座(ジェミニ)のサガ
- 技:異界次元(アナザーディメンション)、幻朧魔皇拳(げんろうまおうけん)、銀河爆砕(ギャラクシアンエクスプロージョン)
- 善と悪、相反する二面性を持つ黄金聖闘士であり、聖域の頂点に立つ偽の教皇。大神クロノスの絶対信託を受け、与えられた神殺しの宝剣でアテナ暗殺を目論むも、アイオロスに阻まれ失敗。シュラにアイオロスを討たせた後、すべての事実を秘匿した上で教皇として聖域の聖闘士たちの指揮をとる。時折見せる善の顔は紛れもなくアテナと地上の平和を守る聖闘士であるのだが、悪の面に勝てず黒い野望に身を投じている。完全な復活をしていなかったとはいえ、大神を追い詰めるほどの実力を発揮する。
- 射手座(サジタリアス)のアイオロス
- 技:無限破砕(インフィニティブレイク)
- 嘗て最強と言われた黄金聖闘士でアイオリアの実兄。太陽神軍や強大な神話の怪物を一撃で撃退した。少々ブラコン気味であり弟を溺愛しており、聖域から預かった資金で買い物をしすぎ、旅費をなくしている。また雇い主である長谷川美子に日本語があまり話せない風を装い、失敗しても怒られないようにするなどずる賢い面も。サガの凶刃からアテナを救うため聖域を脱出し、何も知らされていない追手のシュラを傷付けないようにあえて深手を受け女神を安全な場所に託した後に命を落とす。14歳。サガの乱の真実が未だ秘匿されているため、アテナの命を狙った逆賊の汚名をサガから受けている。生前は弟アイオリアの師でもあり、亡くなった今でも彼の心の師として多大なる影響を与えている。
白銀聖闘士[]
各人の基本設定は白銀聖闘士を参照。
- 鷲星座(イーグル)の魔鈴(マリン)
- 技:鷲星閃光(イーグルトゥフラッシュ)
- 屈強の力を持つ女聖闘士。聖域をティターン軍から守るために拳を振るう。
- 蛇遣い座(オピュクス)のシャイナ
- 技:雷鳴鉤爪(サンダークロウ)
- 女聖闘士。青銅聖闘士レツと共にエジプトへ派遣され、現世のエジプトにあり得ない筈の太古の森と絶滅獣、サーベルタイガーが現れていることに危機感を覚える。
- 三角座(トライアングル)のノエシス
- 技:三界封印(トリトス・スプラギスマ)
- 弟子のレツと共に怪物エウリュアレに挑んだ聖闘士。レツを庇い、自らがエウリュアレの石化攻撃を受ける。全ての命を小宇宙に変えてエウリュアレを攻撃したため、石化して砕けたが、レツを護る強い想いにより半身は砕けずに残った。最期にはレツを守るために死しても技を放ち続け、レツと共にエウリュアレを倒す。その後、彼の小宇宙はレツに引き継がれた。
青銅聖闘士[]
基本設定は青銅聖闘士を参照。
- 山猫座(リンクス)のレツ
- 技:裂爪疾風(れっそうしっぷう)
- 三角座の白銀聖闘士ノエシスの弟子で、聖闘士の称号を得てからまだ日が浅い。ゴルゴン三姉妹の一人エウリュアレにノエシスを倒されるが、後に仇を討つ。その後シャイナと共にエジプトで勅命が下る。中国出身。
ティターン神族一派[]
- ポントス(声:安元洋貴)
- 技・黒波(メラスキューマ)、黒渦(メラスヘリクス)
- 海洋神。大地母神ガイアの最初の子の一人。流れを司る者であり、自ら手を下すことはしない。サガが教皇に成りすましていることを知っており、更なる手が迫っていることを知らせる。かつて神王クロノスが倒したウラノスとは兄弟だが、真の主・ガイアを完全復活させるためにクロノスを始めティターンを復活させ聖闘士と戦わせその高められた神力の強奪を謀っている。。「アルス・マグナ」(大いなる秘宝)と呼ばれる鎧を纏っている。
- ヘカトンケイル
- 技・百の激怒(ヘカトンメニス)、百弾(ヘカトンモリュブダイナ)
- イアペトスによって召喚された100本の腕を持つ古の巨人。ジャミールにてムウと対峙するイアペトスに召喚された。100本の腕から繰り出される怪力や技でムウに挑むが銀河革命により倒れる。
- プロメテウス
- イアペトスとテミスの子。黒翼を持つ。イアペトスが言うには人間に火を与えたため、ゼウスによりコーカサスの山上の岩に縛られそこに棲む鷹に体を永久に食われるという罰を受けているという。しかし、実際にはプロメテウスはポントスの側に居てティターンと聖闘士の戦いを見ている。
- エウリュピア
- ポントスの娘である水神。クレイオスの妻。父であるポントスの本性を知っており、父がティターンを復活させたのは何か他の目的があるということをクレイオスに告げ、シュラとの戦いに臨むクレイオスに自らが住む海の底へ来るよう懇願するもクレイオスはこれを拒絶し戦いに赴いてしまう。
- アポフィス
- エジプト神話の太古の神。長谷川美子が発見した遺跡に現れた。霊血から生まれた。闇と混沌を支配するため弱点は太陽の光である。射手座のアイオロスの黄金の矢に倒れる。体内にヒュペリオンが封じられていた。
ティターン神族[]
かつて大神ゼウスにより封印された神々。大地母神ガイアより授かった漆黒の神具「楚真(ソーマ)」を身に纏う。大神クロノスの復活と、クロノスの楚真「メガスドレパノン」の奪還、そして神々ノ戦(ティタノマキア)を再現しそれに勝利することを目指し行動する。男6柱、女6柱で構成されており、一人でも強力な力を持っているが、男神と女神が力を合わせることで強大な力を発現することができる。雷光以外のどんなダメージも長い時間をかけ、霊血とデュナミスで回復するため、肉体は基本的には不死。
- 大神クロノス
- 技:絶対神託(テレオスオラクル)、渾沌豪雨(カオスヒュエトス)、現象支配(パイノメノンアルケイン)
- ティターン神族の王。大鎌の楚真「メガスドレパノン」によって生ける生物の未来(命)を刈り取り、森羅万象を支配する力を持つ。森羅万象の中で唯一、ゼウスの生み出した雷の力だけは完全に支配することが出来ない。現在、負の因子を持つアイオリアを利用して蘇りはしたものの、光子破裂で小宇宙を吹き飛ばされ、同時に記憶が欠落した不完全な状態にある。イアペトスに誘拐されたリトスに従い「刻ノ迷宮」を脱出する。その後、リトスと共にアイオリアと再会、希望や信頼を知り喜びの涙を見せるもその瞬間を待っていたポントスの命によりムネモシュネが記憶解除を行い、完全に大神クロノスとして覚醒。自らの大鎌・メガスドレパノンの楚真を纏い、黄金聖闘士の前に現れる。
- レア
- 技:天地乃蛇(ゲービュートーン)、炎蜥蜴
- クロノスの妻。カタールの楚真を纏う。夫であるクロノスに牙をむいたアイオリアをピュートーン、ヒュドラを召喚し抹殺しようとする。黄金聖闘士が冥府へ来襲した際には、氷で閉ざされた「刻ノ門」を開放しティターンの民を地上へ導くため「サラマンデル」(火の精霊)を召還する。
- 漆黒のヒュペリオン
- 技:漆黒旋風(エボニーボルテクス)、死剣旋風(グアサングボルテクス)、太陽旋風(ヘリオスボルテクス)、太陽紅炎(ヘリオスプロミネンス)、紅炎大剣(プロミネンスブレイド)、無限紅炎(ウロボロスプロミネンス)
- 最初に蘇ったティターンの一柱。大剣の楚真を纏う。ウラノスの兄弟であるポントスが手を貸してくれることに感謝しつつも、彼の真意に疑念も感じている。聖域を侵攻した際アイオリアの捨て身の一撃で楚真の一部を破壊され撤退するも、獅子座の聖衣を修復が必要なまでに損傷させた。基本的に冷静な物腰だが、親友のコイオスの危機に際しては感情を露わにした。2度目の対峙では仮面をつけて現れ、自らの背の二倍くらいの長さに具現化した大剣の一撃でアイオリアを圧倒、クロノスの宮・刻ノ迷宮(クロノスラビュリントス)に誘う。
- コイオスの最後の小宇宙を感じ取った時、ティターンに記憶の剥奪があったことを知りムネモシュネに迫り記憶の一部を返却させた。その時現れたポントスの幻影からかつての己を知らされ計画に乗るよう命じられるがそれを拒否し、神を信じる民や想いを分かつ同胞、守るべき未来のために戦うことを宣言、アイオリアの元に現れる。冥府よりも更に黒い漆黒の太陽を守護惑星とする。触れるもの全てを消滅させる超高温度の風・太陽旋風(ヘリオスボルテクス)や蛇の形をした紅蓮の炎・太陽紅炎(ヘリオスプロミネンス)で大地を溶かし溶岩とする。その炎はカミュの凍気を以ってしても完全に凍らせることは出来ないほど。また、大剣での斬撃はアイオリアの雷光を二つに両断するほどであり、クレイオスの太刀筋とは違い重く硬い。守護惑星・漆黒の太陽を破壊し、その紅炎を背にした状態が全力を出す姿勢である。光速の動きを持ち、紅炎の光の刺激で敵の網膜に残像を映し出すことも出来る。コイオスを破った光子破裂を、無限の炎と永遠の再生能力を持つ自身最強の技・無限紅炎(ウロボロスプロミネンス)で打ち合いアイオリアの右腕を破壊した。しかし、コイオスから託された「究極の力」を防御壁にし光子破裂の光子を左腕に集約した一撃を胸に受け致命傷を受ける。傷を治すため深手を負った胸部に無限再生能力を持つウロボロスを当てるも、アイオリアの右腕がウロボロスを捉えそれにより快復した右腕から放たれる雷光電撃を受け敗れる。その後、ヒュペリオンの霊血から出でたポントスの幻影がヒュペリオンの肉体を操り、奪おうとするもヒュペリオンの意識が戻り自らが死ぬことによって霊血に混じるポントスの神力を取り除く。そしてアイオリアと対峙し最後の打ち合いをするも雷光電撃を受け、クロノスとティターンの民の未来を護ることをアイオリアに託していった。
- ヒュペリオンが司っていたのは太陽であり彼は太陽神であった。しかし、「神々ノ戦」の後、その地位は剥奪されヒュペリオンはエジプトの地の底で眠る神・アポフィスの中に封じられた。ポントスが復活した際、アポフィスは霊血を欲しポントスの元へ誘われたが、射手座のアイオロスが放つ黄金の矢により射抜かれる。消滅しかけた所をポントスが自らの神力と霊血により十年ほどの歳月を経て再生させ「漆黒のヒュペリオン」として復活した。他のティターンより色濃くポントスの霊血が流れている。
- 次元のイアペトス
- 技:空間切断(コーラーテムネイン)、百手招喚(ヘカトンケイルカレイン)、闇乃惑星(メラス プラネーテス)、六星乃刃(ヘクス アステル クシボス)、混沌乃輪(カオス キュクロス)、混沌乃刃(カオス ブレイド)、混沌衝撃(カオス プロスボレー)
- ヒュペリオンとポントスの手により2番目に蘇ったティターンの一柱。剪刀(鋏型)?の楚真を纏う。空間を操る神。ヘカトンケイルを召喚し、ムウと戦う。独断で出撃したためにクロノスの怒りに触れ、撤退。子供のような口調だが冷酷な性格で、アイオリアを刻ノ迷宮に招くためリトスの誘拐を提案、自ら実行している。かつて息子のプロメテウスが人類に火と文明を与えたことで神罰を受けたため、その恩義を忘れた人類を憎悪し、プロメテウスに救いを与えることを望んでいる。
- 自らの「究極の力」で創り出した「暗黒乃地」にてリトスを救出するため冥府へ赴いたアイオリアと戦う。自身が支配する惑星に住む生命を使役したり、またその小宇宙を己に取り込むなどしてアイオリアを圧倒する。しかし、シャカがアイオリアの救援に駆けつけた影響もあってか徐々に形勢が覆される。自身が守る命すらなく信仰の対象にすら成り得ていないことを悟り絶望しかけたところを愛する妻・テミスの意を汲み殺害、その小宇宙を吸収して全てを奪い破壊するだけの神・「魔神」(ディアボロス)となりアイオリアとシャカを窮地に追い込むが、シャカの援護を受けたアイオリアの極限まで高めた雷光の牙を受けて冥府へと堕ちる。
- 黒雷(こくらい)のコイオス
- 技:漆黒光源(エボニーイルミネイション)、漆黒疾風(エボニーゲイル)、閃光刺突(スパークルレイピア)、漆黒刺突(エボニーレイピア)、黒雷放電(エボニープラズマ)黒雷突貫
- ヒュペリオンとポントスの手により3番目に蘇ったティターンの一柱。刺突剣(レイピア)の楚真を纏う。ヒュペリオンの親友。強い者は強いと認め他の神のように見下した態度はとらないが、その分手を抜くこともない。穏かで紳士的だが、その瞳には破壊的な小宇宙が宿る。涅槃堂で小宇宙を高めているシャカの抹殺のために出撃し、アイオリアと対決。両腕に攻防一体の刺突剣を宿し、ヒュペリオン戦では最後まで折れなかったアイオリアの心を折りかけたほどの実力を見せるが、光子破裂によって撤退に追い込まれる。
- コイオスとは「koias」・天球を意味する。天球の回転を司る神である。イアペトスを倒し冥府を進むアイオリアと再度対峙する。恐るべき速さでアイオリアを苦しめ、光子破裂を自らの守護する雷星を高速に自転させることにより発する引力により光子を支配、雷星に吸い寄せ無効化する。また兄であり師であるアイオロスが失われたことでアイオリアの闘士としての力が不完全であることを言及した。しかし、セブンセンシズに到達したアイオリアが雷星に吸い寄せられた光子を再び支配、それを集約した雷光電撃を受け敗れる。その後、冥府へ堕ちる間際、アイオリアに自らの「雷」(ケラウノス)を託す。アイオリアはその力を受け取りコイオスのことを「大切な師」と涙を流しながら発言した。
- コイオスとは「koeos」・悟る者も意味する。コイオスがその存在を抹消され封じられていたのは、全てのことを悟ってしまう能力を持つためである。それは自分より上位の神の考えすらも例外ではない。そのために記憶を司る神・ムネモシュネに記憶を奪われ・改変させられていた。涅槃堂にて完全な復活を遂げていない身体にアイオリアの光子破裂を受けた後、その身体は霊血や楚真を以ってしても再生することは出来なかった。即ち人間と同じ、限りある命を持つ存在になってしまった。しかし、それが失われた記憶を取り戻すきっかけとなった。限りある命が如何に尊く、素晴らしいものか実感した時(同時に死が身近になるに連れ)、コイオスは記憶を徐々にかつ、鮮明に取り戻していった。コイオスは「神々ノ戦」(ティタノマキア)の最中、ティターンが勝利する力「雷」(ケラウノス)の存在を悟った。同時にそれは神々を滅ぼす力でもあるが、ティターンや民を光ある世界へ導くためにそれを生み出した。しかし、その力に恐怖したコイオスは自らの記憶の中だけに封じ込めた。だが、その記憶の「雷」はムネモシュネに盗まれゼウスの手に渡っていたのだ。
- テミス
- 技:審判乃刃(ブラベウスブレイド)、審判乃天秤(ブラベウスタラントロン)
- 纏う楚真は[槍]。イアペトスの妻。善悪を量る天秤と断罪の剣を司り、全ての生命に対して審判を下す者。クロノスを攻撃したアイオリアを抹殺しようとする。罪人とみなしたものに容赦はないが、誘拐されたリトスを気遣う一面も見せている。「暗黒乃地」にてアイオリアと戦っている夫・イアペトスに自らを殺させ、その命、小宇宙を捧げる。
- テテュス
- 刻ノ迷宮と共に蘇ったティターンの女神。大槌の楚真を纏う。神話上はオケアノスの妻。「神々ノ戦」では、夫・オケアノスと共に戦には加担せず娘・ステュクスをオリンポス側へ寝返らせた。
- ティア
- 刻ノ迷宮と共に蘇ったティターンの女神。ボウガンの楚真を纏う。神話上はヒュペリオンの妻。
- 星漢(せいかん)のクレイオス
- 技:星断円斬(アステルコレイア)、星断光輪(アステルキュクロス)、星断剣(アステル ブレイド)、星護盾(アステルシールド)、盾打(シールドバッシュ)、神鋼刃(オリハルコン ブレイド)、蒼神剣(そうしんけん)
- シャムシール(もしくはショーテル)の楚真を纏う。相手の肉体だけでなく小宇宙まで断ち、さらにはそれを取り込む神剣・星断剣(アステルブレイド)を持つ。シュラと戦い追い詰めるも全身全霊をかけた聖剣によって剣を折られ、黄金聖闘士を認めるような発言をして去る。激怒すると目の色が変わる。
- 冥府にて、自らが創り出したオリハルコンで出来た無数の岩の剣が隆起する荒涼とした世界で再びシュラと対峙。左手に宿る星断剣・神鋼刃(オリハルコンブレイド)での斬撃や、右手に宿る星断剣以上の力・守護する惑星に住む全生命の小宇宙で創られた盾・星護盾(アステルシールド)による防御ごと砕く盾打(シールドバッシュ)、更には盾打からの秘剣(自らの小宇宙と霊血を刀身とする蒼い刃の居合い抜き・蒼神剣)の連続技でシュラを圧倒する。その蒼神剣を受けても猶も起つシュラと壮絶な戦いを繰り広げるが、多くの想いを乗せたシュラの二刀聖剣により堕ちる。その後、何者かが自身の力を吸収してゆくことに気づき、シュラに自らの残存する全霊血を渡す。
- ポイベ
- 刻ノ迷宮と共に蘇ったティターンの女神。神話上はコイオスの妻。
- ムネモシュネ
- 技:記憶解除
- 刻ノ迷宮と共に蘇ったティターンの女神。斧の楚真を纏い、記憶を司る。ポントスとアイオリアの戦いをティターンで唯一感じ取ったり幽閉されているリトスを気遣うそぶりを見せたりと、その存在はティターンの中ではやや異質に映る。表面上は他のティターンと行動しているが、裏ではポントスに仕えている模様。他のティターンの記憶を奪い・改変している。
- ゼウスを愛しており「神々ノ戦」ではティターンを裏切りゼウスに加担し、コイオスの記憶から「雷」を盗みゼウスに渡していた。
- 清流のオケアノス(声:岡野浩介)
- 技:大海氾濫(タラッサデリージュ)、清流之刃(ストリュウムエッジ)、海流衝撃(カレントインパクト)、輝光水流(アウゲー・ヒュドール)
- 短剣の楚真を纏う。海流による万物の流転を司る神で、虚空から海流を生み出す業に長ける。沈着冷静な性格。カミュと対決し、渾身のオーロラエクスキューションを受けてなお余裕を見せるも、その力を認めて一時撤退する。
- 「神々ノ戦」では、妻・テテュスと共に戦には加担せず娘・ステュクスをオリンポス側へ寝返らせた。
ギガス九兵神[]
ティターン神族によって蘇った巨人族(ギガス)の神々。クロノスを王として仕え、メガスドレパノンの奪還を目指し聖域を襲撃する。『聖闘士星矢 ギガントマキア』のギガス同様、ギリシア神話のギガスを由来としているが、設定は異なる。
- 紅(ポインクス)の熔岩(リュアクス)
- 群青(キュアノス)の炎(プロクス)と共に聖域に侵攻して来た。神である自分たちを畏怖の対象をし、人間を小さく弱い存在と馬鹿にしていたが、人間であるアイオリアに敗れる。
- 群青(キュアノス)の炎(プロクス)
- 技:溶融造岩(ようゆうぞうがん)、焔爪鞭(えんそうべん)
- 地下のマグマを呼び起こし、高熱の炎の海を作り出す能力を持つ。共に聖域を侵攻した熔岩(リュアクス)がアイオリアに敗れたことから、神を殺す人間を邪悪と見なすが、自ら邪悪を名乗るデスマスクの積尺気冥界波で冥府へ送られる。
- 白(レウコテース)の風(アネモス)、黒(メラース)の雷(ブロンテー)
- 黒雷のコイオスを退けた瀕死のアイオリアに攻撃しようとするが、涅槃堂から出てきたシャカの天魔降伏に敗れる。
- 灰色(パイオス)の刃(スパテー)
- 技:八陣爪(はちじんそう)
- 同じ刃の力を持つシュラの聖剣に敗れるが、自らを囮としてシュラに、クレイオスの剣の一撃を浴びせることに成功する。
- 紅玉(アントラクマ)の鉄(ジギーロス)
- 技:光槌破砕(こうついはさい)、光腕破砕(こうわんはさい)
- 震動で全てを砕く槌を持つ。アフロディーテと戦うが、傷をつけられたアフロディーテの逆鱗に触れ紅血薔薇によって心臓を射抜かれ敗れる。
一般人[]
- リトス・クリサリス(声:斎藤千和)
- アイオリアの従者。病死した彫刻家の父(声:三浦潤也)の魂が娘を守るために石像に宿り、生きた石像(リビィングスタチュー)となり暴走。アイオリアによって父親の魂を解放されたが、身寄りが無くなりそのまま獅子宮に仕える身となる。女の子だが一人称に「ボク」を名乗るため、入浴時までアイオリアは男の子と思い込んでいた。
- 登場当初は少年のような風貌だったが、回を重ねるごとに女性的なものへと変わっている。
- ガラリアン・シュタイナー(ガラン)(声:遊佐浩二)
- アイオリアの従者。元は聖闘士候補だったが、母親が病に臥せ、すべての病を癒す霊血を盗んだ罪により投獄、聖闘士になれなかった。最後の願いとして親友アイオロスと戦い、その際に右腕と右目を失う。
- 原子炉溶融犯
- 人を殺しすぎたため山羊座の黄金聖闘士になり損ねた男。アメリカ・スリーマイル島で原子炉を溶融させようとしたが、アイオリアに名も名乗らせず倒された。
- ジョン・ブラック
- 原子炉溶融犯との交渉のためアメリカ政府が呼んだ交渉人。アイオリアをかばって死亡した。アイオリアに人の命を守るということに疑問を挟む余地は無く、また命をかける価値がある、ということを教えた人物。
- 長谷川美子(はせがわみこ)
- エジプトで遺跡発掘を志す女性。エジプト・ヌビア地方のアスワンで発見した遺跡を調査するため、リウス(射手座のアイオロスの偽名)というガイドを連れて行く。だが彼女が発見した遺跡にはギリシアの神・ポントスが封印されていた。空手(通信教育)は黒帯。アイオロス・アイオリアが言うには英語はあまり上手くないらしい。
その他[]
ティターン神によって召喚もしくは蘇った怪物や人間たち。ティターン神が望まなくても彼らの小宇宙が強大なため、その復活に際し冥府から呼び戻される。
- エウリュアレ
- ゴルゴン三姉妹の一人。ノエシスを石化するが、後にノエシスの弟子レツに倒された。
- ミノス王
- クレタ島のクノッソス宮殿に蘇り、かつての神話のように生贄を要求し14人の少年少女をさらった。アイオリアに倒される。
- ミノタウロス
- ミノス王の息子。ミノス王が再び冥府へ送られる際、ミノス王の小宇宙を「イラクリオン博物館」に展示されていた牡牛の仮面が吸収、半人半牛の怪物となる。アイオリアに倒される。
- ヘクトル
- トロイア国総大将プリアモスの子でありギリシア神話の英雄。軍神アレスのつくトロイア軍随一の戦士でありながら、戦神アテナに護られるギリシア軍の英雄アキレウスに倒され勝者としての名を残せなかったことを納得できずにいた。ポントスの手により現世に復活、ミロと戦う。
- 太陽神軍
- 技・太陽剣(たいようけん)
- 太陽神に仕える兵隊たち。霊血により蘇った。アイオロスと戦うが無限破砕により敗れる。
用語解説[]
- 楚真(ソーマ)
- ウラノスと戦うため、大地母神ガイアがティターン神族に与えた漆黒の神具。未装着状態では武器の形をとり、あくまで素手で戦う前提の「防具」である聖衣とは存在意義が異なっている。その強度は黄金聖衣以上。
- メガスドレパノン(大鎌)
- 神王クロノスの神殺しの神具である楚真。アテナによって聖域のアテナ神殿の台座に封印され、加えてゼウスの雷による二重の封印が施されている。
- 神々ノ戦(ティタノマキア)
- かつてのゼウスらオリュンポス神族とティターン神族の戦いのこと。この戦いでオリュンポス一族は勝利し、ティターン神族は陽の差さぬ異界へと追いやられた。
- また、ゼウスは父クロノスを討ち取り、クロノスの肉体と神具メガスドレパノンを聖域に封印、ティターン十一神も己の楚真に肉体と小宇宙を封印された。
- 刻ノ迷宮(クロノスラビュリントス)
- ティターン神族の居城。王の間を中心にティターン十一柱の宮がそこを取り巻く。
- 神ノ紋章(テオスソーマ)
- 刻ノ迷宮の上空に浮かぶティターン神族の小宇宙によって生まれた紋章。この紋章が現れたとき、ティターン神族は古の力を使用できる。
- 究極力(エスカトス デュナミス)
- 闇乃紋章(テオスセーマ)が輝くときティターン神族が使用できる宇宙を無限に膨張させることの出来る力。ティターン神族は神話の刻より封じられてきた。
単行本[]
- 2003年7月20日刊行 ISBN 4-253-23111-x
- 2003年11月25日刊行 ISBN 4-253-23112-8
- 2004年3月20日刊行 ISBN 4-253-23113-6
- 2004年8月30日刊行 ISBN 4-253-23114-4
- 2004年12月25日刊行 ISBN 4-253-23115-2
- 2005年5月20日刊行 ISBN 4-253-23116-0
- 2005年8月20日刊行 ISBN 4-253-23117-9
- 2006年1月20日刊行 ISBN 4-253-23118-7
- 2006年6月20日刊行 ISBN 4-253-23119-5
- 2006年9月20日刊行 ISBN 4-253-23120-9
- 2007年3月20日刊行 ISBN 978-4-253-23125-1
- 2007年9月20日刊行 ISBN 978-4-253-23126-8
- 2008年1月20日刊行 ISBN 978-4-253-23127-5
- 2008年6月20日刊行 ISBN 978-4-253-93012-3(同日0巻も刊行 ISBN 978-4-253-23110-7)
- 2008年9月5日刊行 ISBN 978-4-253-23129-9
- 2009年2月5日刊行 ISBN 978-4-253-23130-5
- 2009年7月5日刊行 ISBN 978-4-253-23134-3
|
テンプレート:チャンピオンRED連載中 fr:Saint Seiya, épisode G zh:聖鬥士星矢 Episode G