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聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 | |
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漫画:聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 | |
原作・原案など | 車田正美 |
作画 | 手代木史織 |
出版社 | 秋田書店 |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
レーベル | 少年チャンピオン・コミックス |
発表期間 | 2006年39号 - |
巻数 | 20巻(以下続刊) |
話数 | 177話(20巻時点) |
漫画:聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 ユズリハ外伝 血墨の紋 | |
原作・原案など | 車田正美 |
作画 | 手代木史織 |
出版社 | 秋田書店 |
掲載誌 | プリンセスGOLD |
発売日 | 2009年10月16日 |
話数 | 1話 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
テンプレート:漫画 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話(セイントセイヤ ザ ロスト キャンバス めいおうしんわ)は、車田正美原作(手代木史織作画)の『聖闘士星矢』シリーズのひとつ。掲載誌は『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)。
あらすじ[]
『THE LOST CANVAS 冥王神話』[]
18世紀、イタリア。テンマは黄金聖闘士・天秤座の童虎に才能を見いだされ修行の末、天馬星座の聖闘士となった。また、聖域で幼なじみの少女・サーシャと再会し、彼女がこの時代のアテナであることを知る。テンマの故郷がハーデス軍の襲撃に遭いその迎撃に向かうが、そこで冥王ハーデスの正体がサーシャの兄で幼馴染の親友・アローンであることを知り大きな衝撃を受ける……。
『ユズリハ外伝 血墨の紋』[]
ユズリハを主人公としたTHE LOST CANVASのアナザーストーリー。
ユズリハとシオンが教皇の命で故郷ジャミールを訪れた時、過去にユズリハの弟トクサが冥闘士となりそして殺したことを回想する。
用語[]
- ロストキャンパス
- 空の魔宮
- 地上のハーデス城から移った冥王軍の新たなる本拠地。アテナ軍と冥王軍の雌雄を決する為の最終決戦の地。
詳細は聖闘士星矢#用語解説を参照
登場人物[]
原作にも登場する人物の基本設定は、それぞれの内部リンク先を参照。
アテナ軍[]
- サーシャ
- 出身地:イタリア
- この時代の女神アテナ。代々のアテナは二百数十年に一度、人の姿を借りて神としてアテナ像の元に降臨するが、人間として誕生する。幼少時は孤児院で過ごし、そこで実兄のアローンと幼馴染のテンマらと暮らしていたが、聖戦が始まる5年前に射手座のシジフォスにより見つけ出され、聖域に引き取られる。性格は相手の心の痛みを感じ取れる優しい少女で、死して尚ハーデスに操られていた白銀聖闘士達や、人々の心が荒廃した地上について思い悩やむアスミタの心を救っている。女神としては聖域周辺に結界を張り続けたり、聖櫃を用意するなど、単身で敵陣に乗り込むことが多い後世のアテナである城戸沙織と比べると、大分気質が異なる。
- ※サーシャ(Sasha)は、ロシアでは一般的な人名で、アレクサンドル(男性)または、アレクサンドラ(女性)の愛称形。
- 教皇セージ
- 技:タリスマンケージ、積尸気冥界波
- 女神サーシャを補佐し、聖闘士を統括する。前聖戦の生き残りの1人で年齢は200歳をゆうに超えるが、実力ではまだまだ衰えておらず、「神の一手先を読んでこその教皇」と豪語し、それが傲慢ではないことは対タナトス戦で実証される。元蟹座の黄金聖闘士だが、教皇の地位と黄金聖衣は兄ハクレイから押し付けられた形で回ってきたもののため、彼と顔を合わすと軽い口調で恨み言を溢す。前聖戦でハーデス配下の双子神と遭遇、多くの仲間を救えなかった過去があり心の傷として残っている。
青銅聖闘士[]
- 天馬星座(ペガサス)のテンマ
- 出身地:イタリア 修行地:ギリシア・聖域。
- 技:ペガサス流星拳、ペガサス彗星拳
- 本編の主人公。この時代の天馬星座の聖闘士にして、星矢の前世に当たる人物。日本人の血を引いている。
- 一角獣星座(ユニコーン)の耶人(ヤト)
- 技:ユニコーンギャロップ
- この時代の一角獣星座の聖闘士。女神アテナへの忠誠心は非常に篤い。実力はテンマに劣るが、誰かのために体を張ることに強い誇りを抱いている。災難に良く遭っており、敵の勢力圏下に1人取り残されたり、マニゴルドに人間ロケットにされるなどしているが、悪運しぶとく生き延びている。ハーデス覚醒直後、瓦礫に埋まったテンマを引っ張り出したときの台詞から読み取ると、アテナの幼馴染であるテンマを良く思っていなかった。ただし、テンマがハーデス城へ潜入する際、顔を青くしながらも「ダチのため」に付き合うことを決める。
- 青銅聖闘士4人衆
- 空中に逃れたハーデス城を追撃するための「箱舟」の捜索・修復の命を受け、ユズリハや耶人らとともにジャミールに派遣された狼星座(ウルフ)のユンカース、子獅子星座(ライオネット)のプレリオ、海ヘビ星座(ヒドラ)のカーチス、大熊星座(ベアー)のダグラスの4人。箱舟発見後は船体修復の指揮を務める。大工仕事にも、聖闘士としても誇りを持ち、大切な物のためには黄金聖闘士のレグルスに意見する一面もあり、彼に道具や聖衣に宿る魂について語り、冥王軍襲撃の際も、自分達よりも強大な力を持つ敵を前に一歩も引く事無い強さを持つ。4人の名前はそれぞれ有名な航空機メーカーからとられている。
白銀聖闘士[]
- 鶴座(クレイン)のユズリハ
- 技:絢舞裳閃脚(けんぶしょうせんきゃく)
- ジャミールの女戦士。テレポート、サイコキネシスなどの超能力を使いこなす。また、いつも首に巻いているストールを攻撃方法として利用する。本来白銀聖闘士としての資格は認められていたが、肝心の白銀聖衣を聖域に預けっぱなしにしていたため、テンマの救出のついでに聖衣を受領し、正式に鶴座(クレイン)の白銀聖闘士となる。普段はきちんとつけているが、仮面を被ることに煩わしさを感じ、耶人やテンマ以外の人がいないときは仮面を被っていない。「女聖闘士は仮面をつける」という聖闘士の掟に反しており、時折耶人も困惑している。実弟トクサの死をきっかけに、腕に血の入れ墨を入れ、戦士となった。
- 祭壇座(アルター)のハクレイ
- 技:積尸気冥界波、積尸気転霊波
- ジャミールの一族を束ねる長で教皇セージの兄。前聖戦の生き残りで、聖衣の修復技術を有する。表立って動くことを嫌う性格のため、本来は自分が纏うはずの蟹座の黄金聖衣も教皇の地位も弟のセージに譲って、自分は裏方に徹していた。黄金聖衣と教皇の地位を押しつけたことについて、セージからは軽い口調だが、未だに恨み言を言われており、この件に関しては悪いことをしたと感じている。セージの没後は、彼の代わりに教皇としてハーデス城への進軍を指揮し、結界を打ち砕くべく単身で乗り込む。
- ※祭壇座の白銀聖衣は教皇を補佐する者が纏う聖衣であり、パーツ形状は「聖闘士星矢大全」に登場するものと同じであるが、オブジェ形態は異なる。
黄金聖闘士[]
- 牡羊座(アリエス)のシオン
- 技:スターダストレボリューション、クリスタルウォール
- 童虎の親友。教皇の命を受けて童虎と共にテンマ、耶人らを率いてイタリアへ冥闘士討伐へ向かう。師匠は祭壇座のハクレイであり、ユズリハの兄弟子に当たる。師匠のハクレイと同様に聖衣の修復技術を持つ。
- NDとは異なり当初から黄金聖闘士である。本作では髪型が原作準拠である。
- 牡牛座(タウラス)のアルデバラン
- 技:グレートホーン、タイタンズノヴァ
- 本名ハスガード。巨漢の聖闘士。後世のアルデバラン同様に豪放磊落な性格をしている。テンマがアルデバランを呼び捨てにしているのはなぜか見逃しているが、弟子達によると礼儀にも厳しいらしい。女神アテナへの忠誠心は極めて篤く、「聖闘士として、金牛の星のように生きたい」という理由から本名を捨て、牡牛座α星の固有名「アルデバラン」を名乗っている。同じ聖闘士では童虎と性格の相性が良く、シオンとは性格が違うが親友同士である。アスミタに対しては、アテナを神とする聖闘士でありながら仏教徒である彼の動向に不審の念を抱いていた。しかし、彼が聖戦のために自らの身を犠牲にしたと知り、「もっと語り合いたかった」と後悔の念を滲ませていた。相手を切り捨てる前によく理解しようという思いのためか、「凶暴であるが邪悪でない」と自ら評した天暴星ベヌウの輝火をとどめを刺す寸前まで追い込みながら逃がしている。輝火戦で片目を失明、さらに全身に大やけどを負った直後にも関わらず、パンドラらハーデス軍を仲間とともに追い払ったほどの剛の者。
- ※ハスガード(Rasgado)はポルトガル語で「切り裂く」という意味。
- 双子座(ジェミニ)のデフテロス
- 技:アナザーディメンション、マヴロスエラプションクラスト、ギャラクシアンエクスプロージョン
- 幼少の頃より双子の兄・アスプロスの影として、仮面(女性聖闘士の物とは異なるもの)を着けて生きてきた。数年後、アスプロスの野望の為の手駒として幻朧魔皇拳を撃たれ、教皇・セージの暗殺犯に仕立てられそうになる。しかし、待機していた乙女座のアスミタと対峙し、アスミタの説法と自身の意志により呪縛より解放される。そしてアスプロスを自らの手で聖域への反逆者として誅殺した。アスプロスの亡骸と共にセージより双子座の黄金聖衣を託されカノン島へと去り、以後付近の住民に鬼と呼ばれ恐れられている。聖衣を噛み砕き、その小宇宙によってカノン島の火山を屈服させ、溶岩を自在に操ることが出来る。弟子入りを求めてやってきたテンマに容赦なく試練を与え、テンマを一瞬にしろ“七番目の感覚”に目覚めさせる。ハーデスの剣に胸を貫かれた童虎をアテナの血により蘇生させ、聖戦を左右するある重大な任務を伝え、聖域に向かわせる。その任務が達成された直後、襲い掛かってきた輝火から童虎を異次元へと助け、童虎の記憶を改竄しロストキャンバスへとテレポートさせる。自身はそのままアテナ軍を裏切りハーデス軍についた因縁の兄・アスプロスの急襲を受け、第4の魔宮・火星にて対峙することになる。
- 過去の経緯からアスミタとは顔見知りであり、テンマの聖衣に宿ったアスミタの思念と語らうことがあった。
- ※デフテロスはギリシア語で「二番目」という意味。
- 蟹座(キャンサー)のマニゴルド
- 技:アクベンス、積尸気冥界波、積尸気鬼蒼焔、積尸気魂葬破
- 後世のデスマスク同様、傲岸不遜な物言いで、アルデバランの死を重く受け止めるテンマに対して「牛が死んだのは弱かったから」と言い放ち強い反感を持たれたが、仲間の命を軽く見ているというより、多くの死を見てきたが故の独自の価値観から来るものである。教皇セージの唯一の弟子。纏う蟹座の黄金聖衣もセージから引き継いだもの。セージを誰よりも尊敬し感謝しており、彼の前では礼儀をわきまえ、「師匠」「お師匠」と呼んで慕う。師匠同士が兄弟のため、ユズリハとも顔見知りである。かつてはあまりに多くの死を目の辺りにしたため、自身を含めて命に価値を見出せず「命は塵芥」と捉え、死をもたらす「死刑執行人(マニゴルド)」として追い剥ぎに身をやつしていた。セージと出会い教えを受け、また仲間の聖闘士たちの生き様を見て更生したが、当時絶対のものとして恐れ、また憧れた「死」の象徴である“死の神”タナトスに対しては強い敵愾心を抱き続けている。教皇の命により、聖域を抜け出たテンマの捕獲や、再び聖域を出たテンマの護衛の任務を請け、タナトスの森でテンマ達が危機に陥った際に参戦。鬼火の燐気・積尸気を用いた霊的攻撃は、魂を弄ぶ技が自慢の天究星ナスのベロニカの数段上の強さを発揮し、黄金聖闘士の実力を見せつけた。
- ※マニゴルドはイタリア語の古語で「死刑執行人」「悪党」という意味。
- ※アクベンスはかに座α星の固有名で、アラビア語で「蟹の爪」という意味。
- 獅子座(レオ)のレグルス
- 技:ライトニングプラズマ、ライトニングボルト、アテナエクスクラメーション(単独)、ゾディアッククラメーション、獅子の大鎌
- 若獅子と呼ばれる少年でユニコーンの耶人と同い年であり、聖闘士候補生の頃から面識がある。バイオレートとの戦いで真正面から力比べを挑んだり、青銅聖闘士の忠告に耳に傾けるなど、非常に素直な性格であるが、それ故に無神経な部分があり、自身も葛藤を抱いている。ジャミール付近に眠る帆船を探索する聖闘士たちを護衛する命を受ける。シジフォスより聖闘士としての指導を受け、当時から小宇宙が桁外れなこともあり、天才と評されている。
- ※レグルスは獅子座α星の固有名であり、ラテン語で「小さな王」という意味。
- 乙女座(バルゴ)のアスミタ
- 技:カーン、オーム、天魔降伏、六道輪廻、天舞宝輪、天空覇邪魑魅魍魎
- 盲目の聖闘士。そのため莫大な小宇宙を身の内に蓄積させ続けている。後世のシャカ同様、アテナを神とする聖闘士でありながら仏教徒。そのため、味方からも異端視されている。冥界の先を行くテンマの前に現れ、アテナの未熟と代々の天馬星座はその傍らに位置すると語った上で、再び神殺しの罪を行う恐れがあるとテンマの実力を試した。現世に戻った後、冥闘士の魂を封じるための数珠を完成させるためにジャミールの館に登場。その際、テンマの聖衣を修復するために自らの血を提供し、自らの小宇宙の全てを込めて完成させた数珠をテンマに託す。
- 聖域でのある一件により、デフテロスとは旧友関係にある。
- ※アスミタ(asmita)とはインドのヨーガ・スートラにおける心の5つの妨害のうちの1つで「利己主義」という意味を持つ。
- 天秤座(ライブラ)の童虎(ドウコ)
- 技:廬山百龍覇、廬山龍飛翔、廬山亢龍覇
- 親友シオンとともに当初から黄金聖闘士として登場。テンマの資質を見極め聖域に連れて来て、聖闘士の修行を見守った(本人曰く師弟というより弟分のようなものらしく、テンマも童虎から技を授かったわけではない)。老人口調は原作と変わらず。
- ハーデス城に侵入するも返り討ちに遭った天馬達を逃がす為、一度はハーデスの剣に貫かれ斃れるも、デフテロスに救われ、その身にアテナの血を宿す事となる。
- 蠍座(スコーピオン)のカルディア
- 技:スカーレットニードル、スカーレットニードル・カタケオ
- アテナの勅命を受けた水瓶座のデジェルと共にポセイドンが眠るブルーグラードへ向かう。戦いを楽しんでいる節があり、捕虜のゼーロスを痛めつけ、軽口で「拷問」と口にする様は攻撃的を通り越してサディスティックな印象を与える。心臓に持病を持ち、延命を兼ねて自身の心臓に禁忌の技を施している。戦友であるデジェルの夢を心から羨望しており、実現させることを願っているが、自身は未来を望まず、痛みや熱など全てを感じ、聖闘士として己が持つ全てを使い切ることのできる戦場、強敵を探している。
- ※カルディアはギリシア語で「心臓」という意味。
- ※カタケオ(κατα καίω)はギリシア語で「火葬」「焼き尽くす」という意味。
- 射手座(サジタリアス)のシジフォス
- 技:ケイロンズライトインパルス
- 後世のアイオロス同様、地上に生誕したアテナを守る役割を担うことになる。今作ではイタリアでサーシャを見出して引き取り聖域に連れてきた。それと同時に、サーシャをアローンやテンマと引き離したことが正しかったのか悩んでもいた。またテンマもおぼろげながら、シジフォスのことを記憶している。実力、人格共に兼ね備えた人物であることもアイオロスと共通し、ハーデスが聖域に直接侵攻してきた際、アテナを守るため、黄金聖闘士をも完全に押さえ込むハーデスの神通力をただ一人はね返し、ハーデスに挑む。しかし渾身の矢の一撃はハーデスに跳ね返され、自らの胸に矢を受ける。ハーデスの放つ攻撃は魂にもダメージを与えるらしく、昏睡状態が続いていた。聖戦を引き起こしてしまったのは自分のせいではないかと思い悩み、モルペウスによってモルフィアに捕われていた魂達が解放された後も目覚めなかったが、夢界に乗り込んだアテナの身を挺した必死の呼掛けに正気を取り戻し現世に復活する。
- ※シジフォスとはギリシア神話において、テッサリア王アイオロスの息子にあたる。
- 山羊座(カプリコーン)のエルシド
- 技:エクスカリバー、ジャンピングストーン
- 常に己を磨くストイックな戦士で、研ぎ澄まされた手刀を刃として使う。教皇やマニゴルドと同様に双子神を封じることを使命とし、ヒュプノスの眠りの結界に単身踏み込んだ。冥闘士数人を圧倒する実力者だが、幻夢イケロスの空間操作により手刀の斬撃を捻じ曲げられて右腕を失なってしまい窮地に立たされる。しかし、小宇宙を高めることで右腕の切断面から放つ闘気を空間すら切り裂くまでに研ぎ澄ました刃へと変え、夢の四神を追って夢界へと斬り込む。
- 自身の剣技は未完の物であるとしてその手刀に名はつけられていないが、シジフォスは、エルシドの心や生き様より、エルシド自身こそが“聖剣(エクスカリバー)”であると称した。
- ※エル・シドとは11世紀スペインの英雄の通称。
- ※エクスカリバーは、技名というより称号に近い。
- 水瓶座(アクエリアス)のデジェル
- 技:オーロラエクスキューション、カリツォー、ダイヤモンドダスト
- 聖闘士随一の博識で知の聖闘士と呼ばれ、自身の守護する宝瓶宮の書庫に大量の書物を有している。また、大海を一瞬で氷結させるほどの凍気を操る実力者でもある。常に冷静沈着であり、ハーデス城への進軍の際、血気盛んに攻撃しようとする童虎たちに、結界による多くの被害を予測して諫めている。但し、自らの大切な者が関係すると、やや感情的になる一面も持つ。上空に創設されたロストキャンバスへ居城を移したハーデスを追うためにはポセイドンの助力が必要であり、その助力を得るためにアテナの勅命を受け、ポセイドンが眠るブルーグラードへ蠍座のカルディアと共に向かう。ブルーグラードで聖闘士としての修行をし、その合間、統治者ガルシアから星見や様々な知識を教示される。聖闘士としては珍しく、読書中に眼鏡をかけた姿も見せている。
- ※デジェルはフランス語で「雪解け」という意味。
- 魚座(ピスケス)のアルバフィカ
- 技:ロイヤルデモンローズ、ピラニアンローズ、ブラッディローズ、クリムゾンソーン
- 代々魚座の聖闘士は、猛毒を持つ魔宮薔薇(デモンローズ)に囲まれて生活しなければならないため、猛毒に耐えうる体質を作らなければならない。彼はその完成形であり、今やその血までもが猛毒となっている。そのため、普段は他人を寄せ付けないように振舞い、冷たい印象を与えているが、本来は気高くも他者を思いやる心優しい人物。後世のアフロディーテと同様に美しい顔をしているが、本人はその外見で自己を判断されることを激しく嫌っている。聖域周囲に魔宮薔薇の陣を敷き詰め、ハーデス軍を迎え撃つ。
- ※アルバは薔薇の品種、フィカはスウェーデン語で「お茶」。
その他の人物達[]
- アガシャ
- 聖域のふもとにあるロドリオ村に住む少女。ある雨の日に出会ったアルバフィカの冷たさに反感を覚えるが、その内面の優しさを知って彼を慕うようになり、胸には彼の象徴である薔薇を付けている。
- セリンサ、サロ、テネオ
- 聖域周辺にて警備を行っている聖闘士候補生たち。3人ともアルデバランの弟子にあたる。セリンサは女性なので女聖闘士の掟に従い仮面をしている。
- アトラ
- ジャミールの一族の少年。シオンとの面識はなかったようだ。
- テレポート能力は一族最強の持ち主で、最終決戦に備えて聖域に集まっていた数十人はいる黄金・白銀・青銅聖闘士と雑兵全員を1回のテレポートでハーデス城の周辺まで転送させた。
ハーデス軍[]
- アローン
- この時代の冥王ハーデスの依代となる、天涯孤独の少年。
- 幼い頃は孤児院で実妹のサーシャと親友のテンマらと共に過ごしていた。心優しい性格で画家を目指していた。しかし、この時代において最も心清らかな人物としてハーデスの器に選ばれてしまう。森の大聖堂から来たという神父に勧められ、村の北にある山の花園へ向かうが、そこでパンドラと出会い「YOURS EVER」と刻まれたロザリオを与えられる。それ以降、描く絵から生気が消え、描いた生物はことごとく死滅するようになる。そのことを嘆き悲しんでいるときに再び現れたパンドラに連れられ、以前より見たいと願っていた森の大聖堂の絵を見ることとなる。しかし、その絵はハーデスとなった自分が描かれた地獄絵図であり、絵の中の自分に導かれてハーデスとして覚醒する。冥王として目覚めた後は地上を死の世界と化すことを目論み、描かれたものは全て死に絶える絵、ロストキャンバスの完成を目指している。だがケルベロス(普段は自分が助けた子犬の姿をとる)と共に冥闘士をつけず聖域へ出向くなど、依代として不安定に見える彼を双子神に不安視されていたが、冥王として「神」の力をふるうことに喜ぶ邪悪な心が芽生えたことをヒュプノスに看破され、アローンの精神は崩壊し冥王ハーデスに肉体を完全に乗っ取られたものとみられていた。しかし、アローンの意識は崩壊を装っていただけでアローンも自らの意志でハーデスとしての力を振るっていた。尚、アローンの意識があったときは死を救いだと述べていたが、ハーデスとなってからは、死を断罪と述べている。
- ※ハーデスとして登場している際、一人称が「僕」のときには台詞のフキダシが曲線で、「余」のときには直線で書かれている。
- パンドラ
- 現世でハーデスの依代となる人物をハーデスの魂のもとへ導くとともに、ハーデスのもとで冥闘士たちを統括し、指揮を執る女。怜悧な美貌とは裏腹に、感情の起伏は極端に激しい。冥闘士たちからは軽視されている。
- 本来は現世におけるハーデスの姉として、ハーデスを深い愛情をもって守護する立場にあるが、アテナがアローンの実妹サーシャとして、アローンと強い絆のもとに転生したため、彼女を激しく嫌悪する。ハーデスの精神が不安定であることを双子神から咎められたため、その原因であるテンマの抹殺を命じるが失敗。更にサーシャとテンマに対する嫉妬心をヒュプノスに衝かれ、ハーデスを“アトリエ”という名の籠に閉じ込めるが、完全覚醒して復活したハーデスに改めて忠誠を尽くし、海底神殿アトランティスにラダマンティスを連れて聖闘士の企てを阻止しようと現れる。
双子神[]
神話の時代よりハーデスの側近を務める双子の神。
- 眠りを司る神 ヒュプノス
- 技:エンカウンターアナザーフィールド
- 「眠り」を司る神。金色の髪と瞳を持ち、額に六芒星のチャクラがある。冷静沈着に物事を進めるタイプ。森の大聖堂の神父に化け、アローンをハーデスとして目覚めさせる絵へと導く役を担う。横笛を吹く。
- 死を司る神 タナトス
- 技:タルタロズフォビア、テリブルプロビデンス
- 「死」を司る神。本体はエリシオンに存在する。銀色の髪と瞳を持ち、額に五芒星のチャクラがある。ヒュプノスと異なり、短気で人間を侮る気持ちが強い。竪琴を奏でる。
夢の四神[]
ヒュプノス配下の神々。ギリシャ神話において、ヒュプノスの子供とも兄弟とも言われている。
- 夢の神 オネイロス
- 技:ガーディアンズオラクル
- 「神託」を司る神。兄弟達の魂を呼び寄せ、力ごと統合する「4神統合」の力を持っており、それによって一夜にして一国を消滅させたことがある。
- 幻夢 イケロス
- 獣の姿で恐怖症(フォビア)を司る神。
- 空間をねじ曲げる力を有する。
- 仮像者 パンタソス
- 非現実を司る神。四神の中の紅一点だが、その姿はかりそめのものであり実は男である。耶人とユズリハを夢の世界へ陥れる。
- 造形者 モルペウス
- 王や英雄の夢を司る神。
- 夢界の最深部・モルフィアで王や英雄の魂を管理する。
- 芥子の花を相手に植え付け、感情と気力を奪う。四神の長であるオネイロスともほぼ同格で話す。
冥界三巨頭[]
ハーデスに使える108の冥闘士(スペクター)の中でも最も高い実力を有する3人。
- 天貴星(てんきせい)グリフォンのミーノス
- 技:コズミックマリオネーション、ギガンティックフェザースフラップ
- ハーデス軍の先陣として配下の冥闘士を率いて聖域付近に現れ、防衛線を張っていた聖闘士達を瞬く間に一蹴し、自身の配下やニオベすら全く寄せ付けることのなかった魚座のアルバフィカをも、圧倒的な実力で粉砕する。口調は紳士的であるが、対峙した相手を「傀儡」と称し、薄笑いを浮かべながら弄ぶ酷薄な性格で、見せしめのために、アルバフィカが気にかけていたロドリオ村の破壊と村人の皆殺しを企んだ。しかし、村にたどり着いたところで駆けつけたシオンに妨害され、重傷を負いながらも決死の覚悟で立ち上がったアルバフィカに再戦を挑まれる。
- ※ギリシャ神話の登場人物で冥界の裁判官ミノスから。
- 天雄星(てんゆうせい)ガルーダのアイアコス
- 技:ガルーダフラップ、スレーンドラジット、ギャラクティカデスブリング
- 迦楼羅王を名乗り、ガルーダをあしらった空中浮遊船を居城とし、空に君臨する。海底神殿に遠征中のパンドラの帰還を待つことなく、ジャミールの神船修理中の聖闘士を攻撃することを決定し、浮遊船の甲板の前に部下の冥闘士たちを集結させる。冥界三巨頭一の残忍さを持ち、この世で最も強い絆を隷属と語り、軍規の徹底と自身の完全勝利の為なら、躊躇せず部下を犠牲にし、勝利の礎にする。三巨頭最後の砦であり、シジフォスとの聖闘士と冥闘士のリーダー同士の決戦は、お互いが譲れない「絆」による名勝負をする。プライドが非常に高く、シジフォスに敗北し自分が信じていた「絆」がもろくも崩れ去ると、悲壮して自ら三巨頭を降り聖戦から身を引く。ベヌウの輝火によれば嘗ては「水鏡」と名乗っていた模様。
- ※スレーンドラ=ジット・・・インドラを滅ぼす者の意でガルーダの異名
- 天猛星(てんもうせい)ワイバーンのラダマンティス
- 技:グレイテストコーション、グリーディングロア
- 冥界三巨頭の一人であることに誇りを持ち、ハーデスに対して絶対的な忠誠を誓い、自身の忠誠を疑われる事を何よりも厭う。ハーデスの理想郷実現のためなら自らの命を差し出すことを厭わず、後世のラダマンティスとは性質が異なり、自分のための戦いに拘るカルディアを批判した。ハーデス以外の者の命令には従おうとはせず、双子神の命令の場合は不快の念を抱いている。凶暴かつ獰猛な性格ではあるが、その気性の荒さに反しパンドラの内面を察する深い洞察力も持つ。パンドラの供としてポセイドンの海底神殿に降り立ち、その場に現れたブルーグラードのユニティの体を貫き、水瓶座のデジェル、蠍座のカルディアと対峙する。
- カルディアに敗れ、オリハルコンをアテナ軍に奪われる失態を演じるが、満身創痍の体ながらも、崩れ行く海底神殿からパンドラを救出。空の魔宮へと戻り、ハーデスに冥王軍への復帰を懇願する。そして「真実の忠誠心」を証明し、軍への復帰を許される。星の魔宮では、第6の魔宮・土星(サタヌス)の守り人として登場する。
星の守人[]
ロストキャンパス内のドームの内壁には、螺旋階段で結ばれている惑星を模した八つの魔宮が存在し、そこには、ハーデスに絶対の忠誠を誓った星の魔宮の守り人達が配置されている。その実力は、今では三巨頭と同等か、それ以上とも謳われる冥闘士達。
- 天魁星(てんかいせい)メフィストフェレスの杳馬(ようま)
- 技:マーベラスルーム
- 第1の魔宮・水星(マーキュリー)の守り人。
- シルクハットとスーツを着こんだ東洋人の男で、その正体は天馬星座の天馬(テンマ)の実の父親。かつて東の国(江戸時代の日本)で魔星の宿命に目覚める。ある夜、天馬座から飛び立つ流星を追い、冥王ハーデス生誕の地となる城に辿り着く。そこで使用人として働き、同じく使用人であった女性パルティータとの間に一人息子・テンマをもうける。そして、パンドラの弟として現世に降臨するはずだったハーデスの魂を出産前に奪い、城を出奔。同じ日に生まれた子供・アローンの肉体に憑依させ、双子神から隠した。その後はアローンの成長を見守り、テンマを孤児院に送り込んで二人の関係のきっかけを作ったりもした。かつて聖域を来訪した際に聖闘士候補生時代のアスプロスに接触し、アスプロスの心にデフテロスに対する疑心(本人いわく「闇の一滴」)を植え付け、それが双子座の二人の争いの遠因となる。本人は聖戦に行方には興味が無く、さまざまな人間関係・運命が織りなす様子、マーブル模様の渦が作り出すサプライズを見る事が望みと言う。
- 本人の能力かは不明だが、移動の際にはペガサスに乗り空を駆ける。また、ペガサスに頼らずとも本人の背中からも翼のような闇が広がり空を飛ぶ事ができる。
- 天英星(てんえいせい)バルロンのルネ
- 第2の魔宮・金星(ヴィーナス)の守り人。
- 後世のルネと同じ宿星の冥闘士。
- 双子座(ジェミニ)のアスプロス
- 技:ギャラクシアンエクスプロージョン、幻朧魔皇拳、アナザーディメンション
- 第4の魔宮・火星(マルス)の守り人。
- かつての双子座の黄金聖闘士。2年前、教皇候補としてセージから高く評価されていたが己の慢心から、双子の弟・デフテロスを幻朧魔皇拳により操り、セージの暗殺を目論むが、セージの策で待機していたアスミタによりデフテロスの呪縛は解け、デフテロスの手により聖域(サンクチュアリ)に対する謀反罪として誅殺された。死後、その魂はハーデスの下にたどり着き、「アテナの聖衣」の情報と引き換えに新たな命を手に入れた。アテナの聖衣を手に入れた童虎を援護した直後のデフテロスを急襲し、自らの魔宮に引き込む。そこで自ら双子座の冥衣を纏いデフテロスと激闘を繰り広げる。
- 聖闘士候補生の頃は、虐待される弟を庇う心優しい兄であり、自らと弟のために邁進する事を誓っていた。
- ※アスプロスとはギリシア語で「白」を意味する。
- 天哭星(てんこくせい)ハーピーのバレンタイン
- 第5の魔宮・木星(ジュピター)の守り人。
- 後世のバレンタインと同じ宿星の冥闘士。
冥闘士[]
- 天暴星(てんぼうせい)ベヌウの輝火(かがほ)
- 技:コロナブラスト、クラシファイアンク、ライジングダークネス
- 冥界三巨頭でないものの黄金聖闘士に伍する実力の持ち主で、全冥闘士中最高のスピードを誇る。ハーデスがアテナ抹殺を命じた集会には本来、全冥闘士の参加が義務だが、自分の性に合わないという理由で姿を現さず、ハーデスもそれを咎めようとしない。彼にとって聖戦は興味の対象ではなく、ハーデスこそ全てであると熱烈な忠誠心を向けている。ハーデス覚醒直後の戦いで、童虎の技の余波によりハーデスが腕に傷を受けていたことを知り、童虎を倒すべくミーノスたちを追い聖域へ。そこで聖域周辺を警護していたアルデバランと対決し、手傷を負う。アルデバランからは「周囲の者全てを否定し、焼き尽くす黒い炎の持ち主」「凶暴であるが邪悪でない」と評されており、その評価通り、非常に純粋かつ攻撃的な性格。アルデバランに駆け寄る弟子達を見て亡き弟・翠(すい)を思い出す描写がある。星の魔宮では、第3の魔宮・地球(テラ)の守り人として登場する。
- ※ベヌウとは一般にエジプト神話の霊鳥であり、フェニックスの元と言われている。
- 天孤星(てんこせい)ベヒーモスのバイオレート
- 技:影縫い ブルータルリアル
- アイアコス配下の冥闘士で彼からも自身の片翼として認められている。女性であるが無数の傷がある逞しい身体、傷が癒えていないとはいえ聖闘士随一の怪力を誇るアルデバランに劣らない力を持つ。人の影に潜む能力や影を操って敵の動きを封じる力も持ち、諜報活動やハーデスの護衛にも従事する。自他共に冥闘士からアイアコスの力に唯一耐えうる戦士として認められ、そのことに強い誇りを持つ。ジャミールでの攻防で、アイアコスの必殺技ガルーダフラップを利用した奇襲を仕掛け、獅子座の黄金聖闘士レグルスとの一戦に挑む。
- 天傷星(てんしょうせい)マンドレイクのヒョードル
- 技:ストラングルシュリール
- 冥界の入り口を守る冥闘士。冥衣胸部の妖面(スクリーミングフェイス)から相手の脳にまで響く音波を放つ。半分死んだ状態のテンマを拘束し、救出に来た耶人とユズリハと戦う。
- 天霊星(てんれいせい)ネクロマンサーのビャク
- ミーノス配下の冥闘士の一人で、そのリーダー格。ミーノスよりロドリオ村を襲撃する命令を受けるがアルバフィカが仕掛けていたブラッディローズに倒される。ハーデスの力によって復活するも、復活したばかりの状況でアルデバランと遭遇し、グレートホーンで倒される。
- 天罪星(てんざいせい)リュカオンのフレギアス
- 技:ハウリングインフェルノ
- 後世のフレギアスと同じ宿星の冥闘士。ハーデス復活時に故郷を破壊されて怒り心頭のテンマと交戦する。
- 天醜星(てんしゅうせい)デッドリービートルのスタンド
- 技:スタンド・バイ・ミー
- 後世のスタンドと同じ宿星の冥闘士。冥闘士の中で最も粗暴かつ相手を貶す発言が多い。冥界を脱出するテンマ一行の前に立ちはだかるも、足止め役を引き受けた耶人によりテンマとユズリハに逃げられ、耶人を圧倒的な実力差で追いつめるが、アテナの剣の加護によって耶人にも逃げられ、テンマ一行の冥界脱出を阻止することはできなかった。その後、バイオレートに続くアイアコス軍の次鋒として多くの雑兵を率いて青銅聖闘士ら箱船捜索隊を奇襲する。
- 天究星(てんきゅうせい)ナスのベロニカ
- 技:ブライアル・フォート
- 死の森の管理をタナトスから任された冥闘士。妖艶な美女を装っているが、実は男。「生者は不潔」という考えの持ち主。蠅と死者を操って攻防一体の陣を張ることで、テンマたちを心身共に追い詰める。そこに特命を受けて現れたマニゴルドと「死」の攻防を展開する。
- 天退星(てんたいせい)玄武のグレゴー
- ダイヤモンド並の堅さを誇る冥衣でエルシドに肉弾戦を挑む。
- 伝説上の神獣玄武の姿は蛇の巻きついた亀とされるが、単行本に掲載された冥衣のオブジェ形態は亀のみとなっている。
- 天獣星(てんじゅうせい)スフィンクスのファラオ
- 技:バランス・オブ・カース
- 後世のファラオと同じ宿星の冥闘士。冥王軍への復帰を望むラダマンティスの忠誠心を試すべく、彼にバランスオブカーズをかける。ロストキャンパスの門番として聖闘士達を迎え撃ち、シジフォスと対峙した。
- 天間星(てんかんせい)アケローンのカロン
- 技:ローリングオール
- 後世のカロンと同じ宿星の冥闘士。雲の海で石化してしまった聖闘士たちの石像を売却目的で頂戴しようと箱船に現れる。神よりも金銭や報酬を重んじる拝金主義者だが、対価を払った者との契約は絶対守る。
- 天捷星(てんしょうせい)バジリスクのシルフィード
- 技:アナイアレーションフラップ
- 後世のシルフィードと同じ宿星の冥闘士。弱い存在は周囲にいるだけで朽ちていく孤独の中、自分の力に滅びる事無く配下に加えたラダマンティスに対し、ハーデス以上の忠誠を抱いている。出陣不能なラダマンティスに代わって聖域へアテナの聖衣奪取に赴き童虎と対峙した。
- 天魔星(てんませい)アルラウネのクイーン
- 技:ブラッドフラウアシザーズ
- 後世のクイーンと同じ宿星の冥闘士。聖域へゴードンと共に先発隊としてアテナの聖衣奪取に赴き童虎と対峙した。
- 天牢星(てんろうせい)ミノタウロスのゴードン
- 技:グランドアクスクラッシャー
- 後世のゴードンと同じ宿星の冥闘士。聖域へクイーンと共に先発隊としてアテナの聖衣奪取に赴く。己の力に自信を持っているため、星をも砕くと伝わる天秤座聖衣の武器を持つ童虎との対決を熱望していた。
- 天巧星(てんこうせい)ハヌマーンのトクサ
- 技:積尸気如意霊臨(せきしきにょいれいりん)
- 『ユズリハ外伝 血墨の紋』に登場。
- ユズリハの弟で、ハクレイを師とするシオンの弟弟子。ユズリハを戦士に送りだし家を継ぐ予定であったが、冥王の使いの天の声を聞き冥闘士となる。その際に愛する者達の死を代償としたため、両親を殺しユズリハも手にかけようとした為シオンによって殺される。
- 地奇星(ちきせい)フログのゼーロス
- ウィンバーやキューブらに隠れて聖域に来た、後世のゼーロスと同じ宿星の冥闘士。卑劣な小悪党。既に死んでいたアルデバランに攻撃を加えるも、彼に借りを返すために来た輝火によって制裁を受ける。その後、アテナ軍の捕虜となり、カルディアからロストキャンバスへ辿り着く方法を聴き出すために拷問を受けていた。
- 地陰星(ちいんせい)デュラハンのキューブ
- 技:デス・メッセンジャー
- 後世のキューブと同じ宿星の冥闘士。ウィンバーと共に暗殺に長け、パンドラからのテンマ抹殺の命に対して名乗りを挙げ、聖域へ乗り込む。
- サガが変装に用いたマスクは本作でも健在で、原作ではサガによって冥衣を変装道具に使われただけだったが、本作では素顔を垣間見ることもできる。
- 地察星(ちさつせい)バットのウィンバー
- 技:ナイトメアソナー
- 無数のコウモリを分身として自在に操る冥闘士。パンドラからのテンマ抹殺の命に対して名乗りを挙げ、キューブと共に聖域へ乗り込む。ナイトメアソナーによって、抵抗不能に陥ったアルデバロンを容赦なくいたぶるなど攻撃的な一面が見られる。
- 地獣星(ちじゅうせい)ケット・シーのチェシャ
- パンドラ麾下の冥闘士。ジャミールに侵攻し倒された地の冥闘士に後から追いつき、これを督戦した。無邪気で感情表現豊かな性格だが、根は冷徹。エトヴァルトに対する態度から、地の冥闘士の中では実力者のようである。ジャミールから逃れた後、聖域にパンドラが乗り込んだ際に従者を務めている。パンドラの元に双子神が現われた際には、髪が逆立ち猫のように「フーッ!」と威嚇している。
- 地飛星(ちひせい)シルフのエトヴァルト
- ジャミールに侵攻し倒された地の冥闘士の1人。チェシャの言動から、この部隊の中では頭立った存在だったようである。
- 単行本に掲載された冥衣のオブジェ形態は、日本の烏天狗を模したもの。
- 地暗星(ちあんせい)ディープのニオベ
- 技:ディープフレグランス
- 後世のニオベと同じ宿星の冥闘士。ミーノス率いる聖域襲撃部隊の冥闘士の中で唯一ラダマンティス配下として登場。魚座のアルバフィカに挑み、双魚宮の魔宮薔薇の毒をディープフレグランスの応用技で防ぎ、攻撃に転用して半分枯らした。
- ※名前の由来はギリシャ神話の登場人物ニオベから。
- 地暴星(ちぼうせい)サイクロプスの冥闘士
- 後世のギガントと同じ宿星の冥闘士。数人の冥闘士と共に行動していた際、天秤座の童虎に遭遇し倒される。しかし死して後、ハーデスの力によって他の倒された冥闘士と共に壁画とも鏡ともつかぬ中から復活する描写がある。
- 地伏星(ちふくせい)ワームの冥闘士
- 技:ワームズバインド
- 後世のライミと同じ宿星の冥闘士。テンマが天馬星座の聖闘士となる2年前に聖域に侵入し、修行中のテンマ、サーシャと遭遇し、彼女がアテナであると感づいて殺害しようとした。
ブルーグラード[]
- 海龍(シードラゴン)のユニティ
- 技:ホーリー・ピラー
- 極寒の国ブルーグラードの統治者ガルシアの息子で水瓶座のデジェルの旧友。幼少のころにデジェルと共に世界とブルーグラードの懸け橋になろうと誓いあった。彼と蠍座のカルディアを王国の書庫の奥に封印されていた通路より海底神殿アトランティスまで案内するが、追跡してきた冥界三巨頭の1人、ラダマンティスに胸を貫かれる。しかし、神殿の奥に進んだデジェルの前にシードラゴンの鱗衣(スケイル)を纏い、海闘士(マリーナ)として再び現れ、ポセイドンの力を秘めた遺産であるオリハルコンを渡す代わりにポセイドンの眠りを解くように強要する。海龍の能力として、珊瑚を触手のように自由に操り、それを利用し自らの傷を癒す力も持つ。
- セラフィナ
- ユニティの実姉。デジェルとも顔見知りで、太陽のような人物と言われ人々から敬愛されていたが、それ故病で他界したことはユニティの暴走を引き起こしてしまう。亡骸はアトランティス内部に海皇の小宇宙を内包したオリハルコンと共に安置され、その力で遺体の腐敗は抑えられ、ユニティはポセイドンの魂の依代として利用しようとする。
- ガルシア
- ブルーグラードの統治者。ユニティとセラフィナの父。ポセイドン神殿にて、セラフィナの死で暴走した海龍の鱗衣を纏ったユニティに殺された。
テンプレート:ネタバレ終了
聖衣/冥衣分解装着図[]
『THE LOST CANVAS 冥王神話』の第3巻より原作にて好評を博した聖衣分解装着図が巻末に掲載されたのを機に、聖衣や冥衣の分解装着図がコミックスに掲載されるようになる。なお掲載されるのは基本的に『LC冥王神話』にて新登場した聖衣/冥衣に限定されており、既に原作や聖闘士星矢大全に登場している物はデザイン変更が行われたものを除き掲載していない。第9巻から第15巻に収録の冥衣分解装着図は初版で分解装着図の番号に誤植があり、実際の数字より1少ない数字が植字されていたが増刷分で修正されている。
単行本[]
- 2006年12月8日刊行 ISBN 978-4-253-21221-2
- 2007年3月8日刊行 ISBN 978-4-253-21222-9
- 2007年5月8日刊行 ISBN 978-4-253-21223-6
- 2007年7月6日刊行 ISBN 978-4-253-21224-3
- 2007年9月7日刊行 ISBN 978-4-253-21225-0
- 2007年11月8日刊行 ISBN 978-4-253-21226-7
- 2008年2月8日刊行 ISBN 978-4-253-21227-4
- 2008年4月8日刊行 ISBN 978-4-253-21228-1
- 2008年6月6日刊行 ISBN 978-4-253-21229-8
- 2008年8月8日刊行 ISBN 978-4-253-21230-4
- 2008年11月7日刊行 ISBN 978-4-253-21511-4
- 2009年2月6日刊行 ISBN 978-4-253-21512-1
- 2009年4月8日刊行 ISBN 978-4-253-21513-8
- 2009年6月8日刊行 ISBN 978-4-253-21514-5
- 2009年8月5日刊行 ISBN 978-4-253-21515-2
- 2009年10月8日刊行 ISBN 978-4-253-93546-3
- 2009年12月8日刊行 ISBN 978-4-253-21517-6
- 2010年3月8日刊行 ISBN 978-4-253-21518-3
- 2010年5月7日刊行 ISBN 978-4-253-21519-0
- 2010年7月8日刊行 ISBN 978-4-253-21520-6
アニメーション[]
聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 | |
---|---|
OVA | |
監督 | 鍋島修 |
シリーズ構成 | 菅良幸 |
キャラクターデザイン | 岩佐裕子 |
アニメーション制作 | 東京ムービー |
製作 | トムス・エンタテインメント、秋田書店 |
発売日 | 2009年6月24日 - 2010年4月21日 |
話数 | 全13話(全6巻) |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
テンプレート:ウィキプロジェクト アニメ
『THE LOST CANVAS 冥王神話』が2009年にOVA化され、DVDとBlu-ray Discが発売されることが『週刊少年チャンピオン』2009年1号にて発表された。アニメーション制作は東京ムービー(トムス・エンタテインメント)。第一章が2009年6月から発売、全13話[1]。 これに伴い、チャンピオン誌上でアニメに関する情報コーナー「小宇宙通信」(コスモつうしん)が同号から掲載されている。
また、2010年5月10日から8月2日までにテレビアニメがCSチャンネルキッズステーションにて放送されている[2]。また、インターネットテレビGYAOでも無料配信がはじまる。(テレビオリジナルではなくOVAのテレビ放映である。)
声の出演[]
現在公開された声優は以下の通り。
- アテナ軍
- テンマ / 柿原徹也
- サーシャ / 平野綾
- シオン / 三木眞一郎
- 童虎 / 三宅健太
- アルバフィカ / 神谷浩史
- アルデバラン / 杉田智和
- シジフォス / 野島裕史
- マニゴルド / 小野大輔
- アスミタ / 石田彰
- 耶人 / 阿部敦
- ハクレイ/堀内賢雄
- ユズリハ / 小林沙苗
- 教皇 / 関俊彦
- ハーデス軍
- アローン ・ハーデス/ 下野紘
- パンドラ / 水樹奈々
- ヒュプノス / 坪井智浩
- ミーノス / 櫻井孝宏
- 輝火 / 福山潤
- チェシャ / 保志総一朗
- ライミ / 伊丸岡篤
- フレギアス / 加藤将之
- ヒョードル / 伊藤健太郎
- ビャク / 羽多野渉
- ニオベ / 松山鷹志
- エトヴァルト / 加瀬康之
- スタンド / 志村知幸
- バイオレート / 本田貴子
- キューブ / 森訓久
- ウィンバー / 奈良徹
- タナトス / 川田紳司
- その他の人物
- アガシャ / 阿澄佳奈
- アトラ / くまいもとこ
スタッフ[]
- 原作:車田正美・手代木史織(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
- 監督:鍋島修
- シリーズ構成:菅良幸
- キャラクターデザイン・総作画監督:岩佐裕子
- デザインワークス:森木靖泰
- 美術監督:吉原俊一郎
- 色彩設計:中尾総子
- 撮影監督:葛山剛士
- 編集:長坂智樹
- 音楽:和田薫
- 音響監督:中野徹
- アニメーション制作:東京ムービー
- 製作:トムス・エンタテインメント 秋田書店
- (C)車田正美・手代木史織/秋田書店・TMS
主題歌[]
- オープニングテーマ
- 「The Realm of Athena」
- 作詞:King Reguyth 作曲:関根安里 編曲・歌:EUROX
- エンディングテーマ
- 「花の鎖」
- 作詞:車田正美、松尾康治 作曲:Kacky 編曲:大石憲一郎 歌:生乃麻紀、Marina del ray
サブタイトルリスト[]
収録巻 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 作画監督補佐 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1巻 2009年6月24日発売 |
1 | 約束 | 菅良幸 | 鍋島修 | 原田奈奈 | 岩佐裕子 | 清水貴子 |
2 | ハーデス覚醒 | 本多康之 | とみながまり | - | |||
第2巻 2009年8月21日発売 |
3 | 聖戦始動 | 櫻井剛 | 鍋島修 | 小山知洋 | 早川淳一 とみながまり 菅野智之 | |
4 | 祈りの花輪 | 本多康之 | ふくだのりゆき 向後知一 中本尚 |
早川淳一 芝美奈子 菅野智之 | |||
第3巻 2009年10月21日発売 |
5 | 毒薔薇 | 菅良幸 | 鍋島修 | 芝美奈子 斎藤浩信 細野明美 |
早川淳一 中本尚 菅野智之 | |
6 | 花葬列 | 本多康之 | とみながまり 秦野好紹 |
- | |||
第4巻 2009年12月23日発売 |
7 | 木欒子(もくれんじ)の実 | 櫻井剛 | 山本天志 | 日巻裕二 | 本橋秀之 | 中野圭哉 |
8 | 良き風の日 | 鍋島修 | 原田奈奈 | 青野厚司 向後知一 中本尚 |
早川淳一 菅野智之 宍戸久美子 とみながまり 小山知洋 | ||
第5巻 2010年2月24日発売 |
9 | 巨星 | 島津裕行 | 宍戸久美子 小谷杏子 |
早川淳一 中本尚 ふくだのりゆき 菅野智之 | ||
10 | 降臨 | 越智一裕 | 椛島洋介 | - | |||
第6巻 2010年4月21日発売 |
11 | もう届かない | 菅良幸 | 鍋島修 | 小山知洋 秦野好紹 |
早川淳一 原田幸枝 小美戸幸代 宍戸久美子 | |
12 | 絶えない犠牲 | 櫻井剛 | 本多康之 | ふくだのりゆき | 早川淳一 小美戸幸代 | ||
13 | 旅立ち | 菅良幸 | 鍋島修 | とみながまり 中本尚 |
小美戸幸代 |
関連商品[]
- DVD/Blu-ray Disc
各2話収録で、DVDは各6,510円(税込)。Blu-rayは各7,560円(税込)第1巻は2009年6月24日にバップより発売で、以降隔月1巻ずつ順次リリースされる。発売と同時にレンタルも開始。全6巻予定。
- 第1巻 (2009年6月24日発売 本編51分/片面一層/カラー/16:9) VPBV-13345
- 特典内容
- 映像特典:ノンクレジットオープニング/設定資料
- 封入特典:初回生産分のみ
- シリーズ特典《ドラマCD》応募券
- 手代木史織先生描き下ろしイラストカード封入
- 特典内容
- 第2巻 (2009年8月21日発売 本編49分/片面一層/カラー/16:9) VPBV-13346
- 特典内容
- 映像特典:ノンクレジットエンディング/設定資料予定
- 封入特典:初回生産分のみ
- シリーズ特典《ドラマCD》応募券
- 手代木史織先生描き下ろしイラストカード封入
- 特典内容
- 第3巻 (2009年10月21日発売 本編49分/片面一層/カラー/16:9) VPBV-13347
- 特典内容
- 映像特典:設定資料/告知トレーラー・ムービ
- 封入特典:初回生産分のみ
- シリーズ特典《ドラマCD》応募券
- 手代木史織先生描き下ろしイラストカード封入
- 特典内容
- 第4巻 (2009年12月23日発売 本編49分/片面一層/カラー/16:9) VPBV-13348
- 特典内容
- 映像特典:設定資料
- 封入特典:初回生産分のみ
- シリーズ特典《ドラマCD》応募券
- 手代木史織先生描き下ろしイラストカード封入
- 特典内容
- 第5巻 (2010年2月24日発売 本編49分/片面一層/カラー/16:9) VPBV-13349
- 特典内容
- 映像特典:設定資料
- 封入特典:初回生産分のみ
- シリーズ特典《ドラマCD》応募券
- 手代木史織先生描き下ろしイラストカード封入
- 《キャラクター着ボイス》ブレゼント
- 特典内容
- 第6巻 (2010年4月21日発売 本編73分/片面一層/カラー/16:9) VPBV-13350
- 特典内容
- 映像特典:設定資料
- 封入特典:初回生産分のみ
- シリーズ特典《ドラマCD》応募券
- 手代木史織先生描き下ろしイラストカード封入
- 特典内容
- 音楽CD
枚 | 発売日 | タイトル | 規格品番 | ||
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1 | 2009年7月25日 | 聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話~主題歌集 | DAKTMS-305 | ||
解説 | |||||
2009年7月25日発売。主題歌全6曲を収録した。インディーズ・メーカーより定価1,575円(税込)。 | |||||
2 | 2009年9月25日 | 聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話~オリジナルサウンドトラック | TMS-306 | ||
解説 | |||||
2009年9月25日発売。音楽全36曲を収録した。東京ムービーレコードより定価2,625円(税込)。 | |||||
3 | 2010年4月17日 | 聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話~マイクロファイバーミニタオル | CGD-7020 | ||
解説 | |||||
2010年4月17日発売。キャラクターグッズを収録した。ブロッコリーより定価500円(税込)。 |
インターネットラジオ[]
『THE LOST CANVAS 冥王神話』のアニメ化に伴い、2009年5月14日よりWebラジオとして「RADIO小宇宙通信」が公式サイトにて不定期配信されている。パーソナリティーは柿原徹也、下野紘、三宅健太の三人。
<ゲスト>
- 第3回: OP歌手・関根安里(EUROX)
- 第4回: ED歌手・生乃麻紀
- 第5回: アテナ役・平野綾
- 第7回: ヤト役・阿部敦
- 第8回: 輝火役・福山潤
- 第9回: 作画・手代木史織
脚注[]
テンプレート:脚注ヘルプ
- ↑ "聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話". バップ (2009-3-18). 2009-3-30 閲覧。
- ↑ "聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 アニメ公式ニュースブログ". トムス・エンタテインメント. 2010-3-12 閲覧。
外部リンク[]
- 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 オフィシャルサイト - OVA公式サイト
- 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 NEWS BLOG - OVA公式ブログ
- VAP - 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 - バップ公式サイト
- ZAKZAK アニメ☆声優特別インタビュー&潜入取材!!
|
テンプレート:週刊少年チャンピオン連載中 fr:Saint Seiya : The Lost Canvas th:เซนต์เซย์ย่า ภาค The Lost Canvas จ้าวนรกฮาเดส zh:圣斗士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神话
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